

修繕・リフォーム工事の経費計上について
確定申告が終わり、1年間の収入・支出を見直す時期です。建物の維持管理、入居の促進という視点から、修繕やリフォームは必要なものですが、税務上の経費計上方法によって、キャッシュフローに差が出る場合があります。
リフォーム工事の税務上の区分
修繕費⇒建物の維持・管理、あるいは原状回復をもくてきとするもの→支出年度に一括して経費計上する
資本的支出⇒建物の価値や性能、耐久性を向上させることを目的とするもの→耐用年数での減価償却となる
節税を行いたいときには、できるだけ「修繕費」として計上することがポイントです
外壁塗装の例
修繕費として認められるケース
■雨水の侵入を防ぐために、外壁のひび割れや剥がれなどを補修することを目的としたもの
■建物の美観を保つために、色褪せ部分や傷が付いた部分を補修することを目的としたもの
■災害により損してしまった外壁のひび割れや剥がれなどを補修することが目的のもの
外壁塗装の例
資本的支出としてみなされるケース
■より美しい色や魅力的な色に塗り替えることを目的としたもの
■より耐久性の良い塗料に塗り替えることを目的としたもの
■より豪華で魅力的な外観にすることを目的としたもの
この機会に「長期的な修繕計画の立案」を行い、効果的な経費計上を検討しましょう。